Photoshopで大量のファイルに同じ加工をしたい場合、例えば画像ファイルのリサイズなど単純な加工でも複数のファイルを1つずつ処理するのは結構時間がかかりますし、毎回同じ処理ならばできるだけ効率化したいと思います。そんな時、ドロップレットという機能を使うと大量ファイルを一括で処理することが可能です。

ドロップレットとは

ドロップレットとは、Photoshopのアクションをアプリケーション化した機能でデスクトップなどのディスク上に作成できます。処理したいファイルをすべて選択して、ドロップレットアイコンへドラッグすることで大量ファイルを一括処理できるので非常に便利です。

ドロップレットの作成例

今回は例としてかんたんにサイズの大きい複数のJPGファイルに次のリサイズ処理を行い、任意のフォルダへJPGファイルで書き出します。

  • 横幅を1280px、縦幅はなりゆき
  • 解像度を150dpiに変更
  • 処理を完了したらディレクトリへJPGで書き出し

ドロップレットの作成手順

デスクトップにドロップレットと処理したファイルを保存するフォルダを作っておきます。
今回は「PS-Batch」というフォルダにドロップレットを保存、その中の「complete」というフォルダに処理後のJPGファイルを保存します。

Photoshopを開いて、メニューから[ウィンドウ]→[アクション]を選びます。
アクションタブの右上メニューから「新規セット」を選んでセットを作成します。

「Original-001」という名前でセットを作成しました。ここに画像加工するアクションを作成していきます。

加工を行う画像ファイルを開き、アクションタブの右上メニューから「新規アクション」を選択します。

今回は「横幅:1280px、解像度:150dpiのJPGファイル」で書き出すので、「resize-1280px_150dpi_jpg」という名前にしておきます。[記録]をクリックして、加工処理を記録していきます。

[イメージ]→[画像解像度]を選択して、処理内容を入力します。

横幅:1280px、解像度:150pixel/inch で「OK」をクリック

[ファイル]→[書き出し]→[Web用に保存]でJPGファイルで書き出します。

書き出しが完了したら、アクションパレット内にある「再生/記録を中止」ボタン(赤い記録ボタンの左側)をクリックして、記録を停止します。

ここまでで、ドロップレットを作成するためのアクションが完成しました。
ドロップレットを作成していきます。

[ファイル]→[自動処理]→[ドロップレットを作成]を選択します。

左側の「ドロップレットを保存」で保存するフォルダと名前を指定します。
「実行」のエリアで今回作成したセットとアクションを選択します(※「開く」コマンドを無視にチェックが入っているとエラーになったので今回ははずしておきます)

右側の「実行:フォルダ」で処理後の画像を保存するフォルダを選択してOKをクリックします。

ドロップレットがフォルダ内に作成されました。同じ処理したい画像ファイルをすべて選択して、このアイコンにドロップします。

Photoshopで一括処理されます。完了するとリサイズされた画像が、指定した保存先に保存されています。

その他にも、色調補正やトリミング、ファイル形式の変更などすべてのファイルに共通した処理ならば、処理ごとにドロップレットのアクションに記録して保存することで対応できます。

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